遼寧省瀋陽の故宮で18日、清代皇室のチャイナドレス展示会が開かれました。後宮の妃が日ごろ身にまとっていたドレス十数点が披露されています。

 瀋陽の故宮は、清代皇室の衣服の大切な保存場所であり、特にチャイナドレスやそれに関連した衣料品を保存していることで知られています。会場では、皇后が皇宮で祭りや慶事の際に着た「吉服」や、妃が花園や後宮で着た「常服」などが展示され、鮮やかな造りの織物や刺繍が披露されました。

 主催側によりますと、これらのチャイナドレスは、清の「造弁処」(皇室で用いられる衣料や飾り物などを製作する工房)と「江南織造」(明、清の時代、宮廷用のシルクを製作する南京にあった業者)が造ったもので、デザインから製作まで、清の中期の最高水準を表しているといわれています。

 展示会は1週間行われます。(李陽、森)

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皇后が皇宮で祭りや慶事などに参加する時に着た「吉服」。

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妃が花園や後宮で着ていた「常服」。

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妃が花園や後宮で着ていた「常服」。