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 中国では1日から一週間に及ぶ国慶節の連休が続いています。この期間中、全国各地では様々なステージが国慶節の休日を彩っています。

 北京では、国家京劇院、現代劇院、中国交響楽団、児童芸術劇院、中央バレエ舞団など10の団体が21演目31のステージを披露しています。中国文化旅遊部芸術局の明文軍局長によりますと、連休中に上演される作品は現実に焦点を当てた題材が多く、誰でも気軽に楽しむことができるため、チケットの値段を低価格に設定しています。80元以下(日本円で約1300円)のチケットが半数を占めるということです。

 国家現代劇院の「舟歌」は、注目されているステージの一つです。中国で改革開放政策が実施されてからの40年を通して、中国の経済特区の小さな漁村に暮らしている主人公の漁師・梁海涛、出稼ぎでこの経済特区に来た女性・林秀英が自らの努力で運命を変えたという物語です。

 1日の夜には、人民大会堂でバレエの名作「紅色娘子軍」が上演されました。1930年代に、海南島で悪の勢力の横暴に対して立ち上がった女性の農家たちが、 紅色娘子軍を組織して悪者を打倒する姿を描いています。また、中央民族楽団の大型民族音楽劇「又、『国楽』(伝統的な音楽)と出会う」が四川省成都市や陝西省西安市で相次いで上演されました。さらに、9月30日から10月8日にかけて、甘粛大劇院では地域性を持つ4つのステージを公演中です。青島のオリンピック帆船センター海上ステージでは、1日から15日の夜の時間に「朋有り遠方より来たる」が上演されています。

 そのほか、外国の団体のステージや外国の内容を取り入れた演目が行われ、特に子供の間で人気があります。ウィーン児童合唱団は国家大劇院でステージを披露し、他にもアメリカの小説に基づいて創作されたミュージカル「小さなプリンセス」、世界的に有名なミュージカル「キャッツ」などがあります。

 国慶節連休中のステージの多さと豊富さは、中国舞台市場の繁栄を示しています。業界が発表した「2017中国舞台市場年度報告」によりますと、去年の舞台収入はおよそ490億元、北京では延べ1075万人がステージに足を運んでいます。興行収入は17億元を上回り、市場最多となっています。(藍、星)

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